最後の散文。
「東京タワー」
雨音が僕の臆病な鼓動をかくしてくれる
つないだ君の手から伝うしずくは
まだ温かいね
言葉少しずつ重ねてきたけれど
150m上ったら急に不安になって
言葉幾ら重ねても
霧に惑う250mの景色みたく
全てわかるわけじゃないことを知った
だけど
いやに高い壁でも
ここまでは届かないだろう
どんなに高い壁でも
ここまでくれば乗り越えられる
きっと君のこと好きなんだ
だって この胸の欠けたパズルの
幾つものピースの一つがやっとうまっただけでしょ
きっと君のこと愛しいんだ
この道沿いにあるんだろ?
まだ僕の欠片が
この道に終わりはないんだろ?
だからいつまでも隣りにいてくれよ
多分 君の欠片は僕の欠片だから
”多分”じゃなくて 君の欠片は僕の欠片だから
by hosimango | 2005-07-04 03:21